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5.20241.9
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株価チャート：テクニカル指標

wijmo.chart.finance.analyticsモジュールは、テクニカルインジケータ、オーバーレイ、フィボナッチツールなどのFinancialChart用の分析拡張機能を含みます。

テクニカルインジケータは、元のデータセットに1つ以上の数式を適用して計算することにより派生したデータのセットです。テクニカルインジケータは、一般に資産の市場の方向を予測するために使用され、通常は元のデータとY軸のスケールが異なるため、別にプロットされます。

サポートされているインジケータタイプ：

  • Average True Range（ATR）：資産のボラティリティの測定に使用します。ATRは、価格の動向を示すのではなく、価格のボラティリティの程度を示します。
  • RSI（相対力指数）：最新の取引期間の終値に基づいて、資産の現在および経時的な強みまたは弱みを測定するように設計されたモメンタムオシレータ。
  • CCI（商品チャンネル指数）：資産の現在の時価レベルを、指定された期間の平均時価と比較して測定するオシレータ。
  • ウィリアムズ%R：ファストストキャスティクスインジケータ（Stochastic）の逆のモメンタムインジケータ。ウィリアムズ%Rインジケータは、資産が取引範囲の高値または安値近くで取り引きされているかどうかを示します。
  • MACD（移動平均収束発散法）：MACDインジケータの目的は、資産の時価トレンドの強さ、方向、モメンタム、および期間の変化を示すことです。
  • MACDヒストグラム（移動平均収束発散法ヒストグラム）
  • ストキャスティクス：ストキャスティクスは、資産の終値を高値と低値の範囲と比較して、時価のターニングポイントを予測するように設計されたモメンタムインジケータです。

テクニカルインジケータの追加方法

テクニカルインジケータは、通常のSeriesクラスを拡張して、選択したデータとパラメータに基づいて計算された系列を提供します。

近似曲線をチャートに追加するには、次の手順に従います。

  1. 1つ以上のインジケータオブジェクトを作成します。
  2. binding、bindingX、styleなどのプロパティを設定して、通常の系列と同様にインジケータを構成します。
  3. インジケータのperiodプロパティを設定して、計算の期間を決定します。インジケータタイプによっては、複数の期間パラメータがあります。

ATRの例

ATRインジケータは、連結値の高値、安値、始値、終値を予想します。通常、ATRは、14の期間に基づき、日中、日次、週次、月次単位で計算できます。

import * as chart from '@mescius/wijmo.chart';
import * as fChart from '@mescius/wijmo.chart.finance';
import * as fChartAnalytics from '@mescius/wijmo.chart.finance.analytics';

var myFinancialChart = new fChart.FinancialChart('#myFinancialChart');
myFinancialChart.bindingX = 'date';

// ATRインジケータを作成して、チャート系列コレクションに追加します
var atr = new fChartAnalytics.ATR();
atr.binding = 'high,low,open,close';
atr.style = { stroke: 'green', strokeWidth: 2 };
atr.name = 'アベレージトゥルーレンジ'; // 凡例内の名前
atr.period = 14;
atr.visibility = 'Visible';
myFinancialChart.series.push(atr);

RSIの例

RSIインジケータは、1つの値連結を予想します。periodプロパティは、平滑期間を表します。推奨される平滑期間は、14です。

var myFinancialChart = new fChart.FinancialChart('#myFinancialChart');
myFinancialChart.bindingX = 'date';

// RSIインジケータを作成して、チャート系列コレクションに追加します
var rsi = new fChartAnalytics.RSI();
rsi.binding = 'close';
rsi.style = { stroke: 'green', strokeWidth: 2 };
rsi.name = '相対力指数'; // 凡例内の名前
rsi.period = 14;
rsi.visibility = 'Visible';
myFinancialChart.series.push(rsi);

CCIの例

CCIインジケータは、連結値の高値、安値、始値、終値を予想します。

var myFinancialChart = new fChart.FinancialChart('#myFinancialChart');
myFinancialChart.bindingX = 'date';

// CCIインジケータを作成して、チャート系列コレクションに追加します
var cci = new fChartAnalytics.CCI();
cci.binding = 'high,low,open,close';
cci.style = { stroke: 'green', strokeWidth: 2 };
cci.name = '商品チャネル指数'; // 凡例内の名前
cci.period = 20;
cci.visibility = 'Visible';
myFinancialChart.series.push(cci);

ウィリアムズ%Rの例

ウィリアムズRインジケータは、連結値の高値、安値、始値、終値を予想します。ウィリアムズ%Rの推奨される期間は、日、週、月、または日中タイムフレーム単位で14期間です。

var myFinancialChart = new fChart.FinancialChart('#myFinancialChart');
myFinancialChart.bindingX = 'date';

// ウィリアムズ%Rインジケータを作成して、チャート系列コレクションに追加します
var williamsR = new fChartAnalytics.WilliamsR();
williamsR.binding = 'high,low,open,close';
williamsR.style = { stroke: 'green', strokeWidth: 2 };
williamsR.name = 'ウィリアムズ%R'; // 凡例内の名前
williamsR.period = 14;
williamsR.visibility = 'Visible';
myFinancialChart.series.push(williamsR);

MACDおよびMACDヒストグラムの例

MacdおよびMacdHistogramインジケータは、1つの値連結を予想します。MACDインジケータは、低速、高速、シグナル平滑の3つの期間を使用します。MACDで使用されるデフォルトの設定は、26期間の低速EMA（指数移動平均）と12期間の高速EMAです。通常、シグナルラインは、9期間のインジケータの移動平均で設定されます。

この例では、MacdHistogramインジケータも追加します。

var myFinancialChart = new fChart.FinancialChart('#myFinancialChart');
myFinancialChart.bindingX = 'date';

// MACDインジケータを作成して、チャート系列コレクションに追加します
var mac = new fChartAnalytics.Macd();
mac.binding = 'close';
mac.style = { stroke: 'green', strokeWidth: 2 };
mac.name = '移動平均収束拡散'; // 凡例内の名前
mac.smoothingPeriod = 9;
mac.fastPeriod = 12;
mac.slowPeriod = 26;
mac.visibility = 'Visible';
myFinancialChart.series.push(mac);

// MACDヒストグラムを作成して、チャート系列コレクションに追加します
var mach = new fChartAnalytics.MacdHistogram();
mach.binding = 'close';
mach.style = { stroke: 'purple', strokeWidth: 2 };
mach.name = 'MACDヒストグラム'; // 凡例内の名前
mach.smoothingPeriod = 9;
mach.fastPeriod = 12;
mach.slowPeriod = 26;
mach.visibility = 'Visible';
myFinancialChart.series.push(mach);

ストキャスティクスの例

ストキャスティクスインジケータは、連結値の高値、安値、始値、終値を予想します。ストキャスティクスインジケータは、K期間、D期間、平滑期間の3つの期間を使用します。

var myFinancialChart = new fChart.FinancialChart('#myFinancialChart');
myFinancialChart.bindingX = 'date';

// ストキャスティクスインジケータを作成して、チャート系列コレクションに追加します
var stoch = new fChartAnalytics.Stochastic();
stoch.binding = 'high,low,open,close';
stoch.style = { stroke: 'green', strokeWidth: 2 };
stoch.name = 'ストキャスティクス'; // 凡例内の名前
stoch.dPeriod = 3;
stoch.kPeriod = 14;
stoch.smoothingPeriod = 1;
stoch.visibility = 'Visible';
myFinancialChart.series.push(stoch);

インジケータ表示オプション

visibilityプロパティを次のいずれかに設定して、このインジケータを凡例に表示するかどうかを選択できます。

  • Visible：系列はプロット領域内と凡例内に表示されます。

  • Plot：系列はプロット領域内にのみ表示されます。

  • Legend：系列は凡例内にのみ表示されます。

  • Hidden：系列は非表示です。

    凡例テキストは、インジケータ系列のnameプロパティを使用して設定されます。