Wijmo 2022バージョンの更新履歴は以下の通りです。
新機能と変更点について
- 「機能の追加」の機能は、その機能を利用しない場合、製品の動作は従来のバージョンから変更ありません。
- 「機能の改善」の機能は、その機能を利用しなくても、製品の動作が従来のバージョンから変更される場合があります。
5.20222.877(2023/01/11)
対応環境
- TypeScript 2(2.9.2)/3(3.0.0、3.1.2、3.9.9)/4(4.0.2-4.0.7、4.3.2、4.7、4.8、4.9)
- Angular 2/4/5/6/7/8/9/10/11/12/13/14/15 (2~12は非推奨)
- React 16/17/18(Strictモードは未対応)
- Vue.js 2/3
機能の追加
全般
- React 18に対応しました
- Strictモードは未対応です
- 本対応により、React17以前のバージョンを利用した場合に以下の警告が表示される場合があります
Module not found: Error: Can't resolve 'react-dom/client' in '~\node_modules\@mescius\wijmo.react.base'
- Angular 15に対応しました(2023/2/1 検証・テスト完了のうえサポート開始)
FlexChart
- AxisクラスにlabelMin、labelMaxプロパティが追加され、軸の最小値、最小値を表示するかどうかを決定できるようになりました
- Legendクラスにscrollbarプロパティが追加され、複数の凡例がある場合にスクロールバーを表示できるようになりました
- saveSvgToFileおよびsaveSvgToDataUrlメソッドが追加され、SVG出力時にスタイル情報をインポートせずに出力できるようになりました
- この機能を有効にするには、メソッドの第2引数(embedCss)をfalseに設定してください
- また、このメソッドはwijmo.chart.render モジュールと併用することはできません
FlexGrid
- ariaLabelプロパティが追加され、スクリーンリーダーで読み上げられる際の値を設定できるようになりました
MultiRow
- skipMergedプロパティが追加され、複数列にまたがるデータをドラッグ&ドロップで選択しコピーした場合にコピーされるデータを単一のもの(表示されている状態と同様)にできるようになりました
仕様変更
CollectionView
- getErrorが設定されている場合、値がnullのセルを選択した後、他のセルを選択すると検証エラーが発生するようになりました
- 検証エラーを発生させないようにするには、列のisRequiredプロパティをfalseに設定してください
GroupPanel
- グループパネルに表示されたボタンはdiv要素からbutton要素に変更されました
- この変更により、表示されたボタンはフォーカスを保有するようになります
- また、次のキー操作をサポートしました
- Enterキー、spaceキーによるソートの切り替え
- Deleteキーによるグループ化の解除
不具合の修正
ComboBox
Excel
FlexGrid
- [5207183506063] データセル外の領域をクリック後、アクティブセル以外を選択してフォーカスアウトすると、Tabキーでグリッドにフォーカスできなくなる
- [5207286931855] 生成時に固定列がある場合、autoSizeRowsメソッドを使用すると高さが正常に設定されません
- [5223276494351] 列幅を4ピクセル以下でExcelエクスポートすると、対象の幅が非常に広く出力される
- [5262007104911] imeEnabled=trueで表示範囲外のセルを選択している場合にTabキーを押しても次のコントロールにフォーカスが移動しない
- [5288428772495] ReactでimeEnabled=trueを設定してcellTemplateにInputNumberを使用した場合、全角文字を入力するとエラーが発生する
- [5571258096527] IME入力中のマウスホイールやウィンドウリサイズによる入力の終了時に正しくIMEの入力が完了しない
- [5584347294735] 同一の検証エラーメッセージが設定している時、複数エラーがあってもメッセージが1つしか表示されない
- [5630360607247] 改行文字を使用したセルで中央揃えを設定し、PDF出力するとテキストが正しく表示されない
- [5713716894223] selectionMode=ListBoxの場合にCtrlキー押下中の行選択動作が旧バージョンと異なる
LinearGauge
- [5714353193615] PdfWebWorkerClient.exportGridメソッドを使用する際にオプションprogressのフィードバック値をLinearGaugeに設定しても値が更新されない
Multirow
- [5410856593295] コントロールにフォーカスがある状態で矢印キー押下によるブラウザのスクロールバーの移動ができなくなる
5.20221.857(2022/09/07)
対応環境
- TypeScript 2(2.9.2)/3(3.0.0、3.1.2、3.9.9)/4(4.0.2-4.0.7、4.3.2、4.7)
- Angular 2/4/5/6/7/8/9/10/11/12/13/14 (2~11は非推奨)
- React 16/17
- Vue.js 2/3
機能の追加
全般
- Angular 14に対応しました(2022/9/20 検証・テスト完了のうえサポート開始)
FlexGrid
- データマップアイテムを検索するカスタム関数を表すDataMap.searchプロパティが追加されました
FlexSheet
機能の改善
FlexGrid、TransposedGrid
- collapseToプロパティが拡張され、列グループを折りたたんだ時に複数の列を表示させることができるようになりました
FlexSheet
- セル参照を含む式で '%' 演算子を使用できるようになりました
- HLOOKUP関数とVLOOKUP関数でセル範囲を指定する際に、テーブル名で指定できるようになりました
- Excelにエクスポートする際、指数書式のサポートが追加されました
- handleResultオプションを利用してポップアップが閉じられたときに再度開くようにしている場合、ポップアップの透明度が変更されずに表示されるようになりました
wijmo.pdf
- SVGからPDFへの変換時に、text-anchor属性をサポートするようになりました
- SVGからPDFへの変換時に、CSSのfont(一括指定)プロパティがサポートされました
- ただし、font-variantプロパティはサポートされません
仕様変更
FlexGrid
- pastingおよびpastedイベントのセル範囲では、非表示列も考慮されるようになりました
- 行選択されている状態からisReadOnly=trueの行に対して貼り付けを実行した場合に、アクティブセルを含む行全体が選択されるようになりました
FlexSheet
- 数式を評価するときに、空文字および空白セルが0として扱われなくなりました
- ページがロードされた直後に無効な入力を検知するInputコントロールが複数ある場合、無効な入力を持つ最後のコントロールではなく、最初の入力コントロールがフォーカスを取得するようになりました
不具合の修正
ComboBox
Excel
FlexChart
- [4414006439567] ChartGesturesが設定されている時、チャートをクリックしてもフォーカスが遷移しない
- [4771457893903] ChartGesturesを使用して拡大後ブラウザウィンドウのサイズを変更するとresetメソッドが正しく機能しない
FlexGrid
- [4404164713359] フィルタダイアログ内の項目が長い場合、選択して横スクロールすると値が途中で見切れる
- [4547100303247] draggingColumnOverでイベントをキャンセルしている時グリッドが意図せず左にスクロールされる
- [4566017876623] 列を固定した状態でExcelに出力すると出力されたファイルでは列は固定されない
- [4596879455375] 列editorの設定されているセルを選択するとブラウザがスクロールされソフトキーボードが表示される
- [4844109401487] imeEnabledがtrue且つeditorプロパティを利用している場合、tabOrderが正しく動作しない
- [4991614676495] FlexGridのEditerでComboBoxリストに半角スペースの項目がある場合に空欄選択時に前回操作していたセルの値が表示される
- [5006430508431] 列editorが設定されているセルを編集モードにした後、グリッド外の入力要素をクリックしてもフォーカスが移動しない
- [5019712753679] ColumnGroupsの最初の列が非表示の場合、includeColumnsプロパティを使用してその列を除外してExcel出力すると、列グループが正しく表示されない
- [5112498121103] imeEnabled=falseの場合に列editerを使用すると、列editorのセルからはShift+Tabキーを2回押さないと前の要素にフォーカスが移動しない
- [5112559966735] 列editorを設定後にimeEnabledをtrueに変更すると、Shift+Tabによるフォーカス移動ができなくなる
- [5331854505487] タッチデバイスで列editor(InputNumer)セルに.を入力すると末にキャレットが移動する
- [5874799556623] 縦に結合されたセルをスクロールするとセルのテキストが表示される
FlexSheet
- [4962150017807] 列または行のisReadOnlyプロパティをtrueに設定していても、Ctrl+XとCtrl+Vでセルの値が切り取られてしまう
- [4876692904463] textの値が''の状態で双方向バインドされているプロパティにnullを割り当てると、不要なtextChangedが発生する
Multirow
- [4669978456591] Multirowで垂直方向に結合されたセルにInputDateを設定した場合、編集モードにするとドロップダウンボタンが入力要素の下に表示される
- [360004511555] ポップアップクローズ時にポップアップを再表示すると、再表示されたポップアップは勝手にクローズされる
TransposedGrid
- [4592235868559] 行グループと列ヘッダの表示を同時に設定するとデータ列の1列目と2列目のヘッダが結合されて表示される
その他
- 次の環境はMicrosoft社のサポート終了とあわせて、サポート対象外となりました
- Internet Explorer 11
- Microsoft EdgeのIEモード
5.20221.842(2022/04/20)
- TypeScript 2(2.9.2)/3(3.0.0、3.1.2、3.9.9)/4(4.0.2-4.0.7、4.3.2)
- Angular 2/4/5/6/7/8/9/10/11/12/13 (2~10は非推奨)
- React 16/17
- Vue.js 2/3
機能の追加
FlexSheet
wijmo.xlsx
- WorkSheetクラスとIWorkSheetインターフェイスにrightToLeftプロパティを追加しました
機能の改善
FlexSheet、FlexGridXlsxConverter
- xlsxエクスポート時に、rightToLeftプロパティの値に応じてA列が右端に配置して出力できるようになりました
仕様変更
Core
- コントロールのisDisabledがtrueの場合、focusメソッドを実行してもコントロールにフォーカスされなくなりました
不具合の修正
FlexGrid
- [4414984759055] カスタムエディタを設定している場合、編集中にグリッド外にフォーカスを移動するとカスタムエディタのlostFocusイベントが発生しない
- [4415202250895] 任意の行と並べ替えた後に、セルを選択してから並べ替えを行った行のセルを選択するとセルが選択状態にならない
その他
- AngularJSはフレームワークのサポート終了と合わせて、サポート対象外となりました